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隣接工事に夜沈下や液状化による不同沈下等の被災状況の調査にも対応いたします。このような場合、不同沈下程度の評価が重要です。第三者の専門家(建築士)として客観的な判定を行います。

 

 不同沈下の測定

レーザーレベル・水盛管測定・床傾斜測定・傾斜測、各種の測定を駆使します。

 不同沈下と障害程度の評価

測定結果の視覚化と傾斜角や変形角と障害程度の関係がポイント。

 不同沈下の原因

不同沈下の原因は様々。でも必ず原因はあります。

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<<不同沈下測定>>

 壁のひび割れや隙間、建具の不具合など、住宅の不具合は不同沈下による事が多くあります。

不安に思ったら、まず、不同沈下測定を行いましょう!

 不同沈下の測定は、どこでやっても同じと思っていませんか?

 簡単に測定している所もありますが、それでは「十分な沈下状況」を把握できません。詳細な測定が必要ですが、かと言って単に闇雲に測定してもだめです。

 当社では、日本建築学会「小規模建築物基礎設計指針」に準拠した調査により、不同沈下状況を正確に把握します。

 

 写真-1は、レーザーレベルによる内部レベルの測定です。

 このほかに、気泡水準器による床傾斜測定、下げ振りによる柱傾斜測定を併せて行うことにより、建物全体の不同沈下状況を正確に把握します。図-1は、レーザーレベルの測定結果をまとめたものです。このように視覚化することで不同沈下状況を一目でわかるように整理します。

調査費用 木造住宅2階建100m2以下 約5万円(詳しくはお問い合わせください)

図1 不同沈下状況の視覚化

レーザーレベルによる内部床の不同沈下測定

気泡水準器による床傾斜測定

バーチカル(下げ振り)による柱傾斜測定


<<不同沈下と障害程度の評価>>

不同沈下による障害は以下のような経路で建物の損傷が生じます。

不同沈下による損傷の発生

(1)何らかの原因で地盤に変動(沈下)が生じる

      ↓

(2)建物の基礎が不同沈下する

      ↓

(3)基礎に損傷と変形が生じる

      ↓

(4)建物の柱梁(躯体)に変形が生じる

      ↓

(5)内外壁・建具などに不具合が生じる

 

このため「基礎の不同沈下」「基礎の損傷」「構造躯体の変形」この3つがポイントです。

このポイントを押さえて、それぞれの状況を正確に把握することで、見られる損傷が不同沈下によるものなのかが判断できます。

 

不同沈下状況の評価も日本建築学会「小規模建築物基礎設計指針」によります。

不同沈下の沈下形状には、図-2のように、「一体傾斜」「変形傾斜」があります。

 壁のひび割れなどの損傷は「変形傾斜」の場合です。「一体傾斜」は不同沈下が生じても「基礎の損傷」と「構造躯体の変形」が生じていない場合です。このときは、床の傾斜や排水不良などの障害はあっても、ひび割れなどの損傷は発生しません。建物の損傷(不具合)は不同沈下ばかりではないので、まずは不同沈下状況を正確に評価することが重要です。

 

不同沈下がある場合、「一体傾斜」では、床の傾斜や排水不良、建具が自然に動くなど、床の傾斜角と障害程度の関係は表-1が参考になります。一方、「変形傾斜」では、壁のひび割れや建具の建付不良や開閉不良など、変形角と損傷程度の関係は表-2が参考になります。

このように沈下形状を判断すると共に、沈下形状別に障害程度を評価することが重要です。

 

調査費用 木造住宅2階建100m2以下上記不同沈下測定+障害程度の評価 約8万円(詳しくはお問い合わせください)

図-2 不同沈下時の建物の沈下形状

 

表-1 傾斜角と機能的障害程度の関係

傾斜角

障害程度

区分

3/1000以下

品確法技術的基準レベル-1相当

1

4/1000

不具合が見られる

2

5/1000

不同沈下を意識する

水はけが悪くなる

6/1000

品確法技術的基準レベル-3相当。不同沈下を強く意識し申し立てが急増する.

3

7/1000

建具が自然に動くのが顕著に見られる

8/1000

殆どの建物で建具が自然に動く

4

10/1000

排水管の逆勾配

17/1000

生理的な限界値

5

-2 変形角θ2と損傷程度の関係

変形角

損傷程度

区分

2/1000以下

損傷が明らかでない範囲

23/1000

建付と内外壁の損傷が5割を超え損傷発生が目立つ内外壁の損傷は0.5o程度,建付隙間3o程度,木工仕口隙間2o以下

2

35/1000

損傷程度が著しくなる基礎亀裂の拡大傾向が見られ,無筋基礎,内外壁の損傷が0.5o程度,建付隙間5o程度,木工仕口隙間が2oを超える

3

58/1000

多くの損傷発生が5割を超え顕著有筋基礎でも多くの建物で0.5oを超える亀裂,内外壁の損傷は1o,建付隙間は10oを超え,木工仕口隙間4o程度以上となる

4

812/1000

損傷程度はさらに著しくなるが損傷発生率は頭打ち塑性的傾向を示す有筋基礎でも1o程度の亀裂,内外壁の損傷2o程度,建付隙間15o程度,木工仕口隙間5o程度程度となる

5

 日本建築学会「小規模建築物基礎設計指針」より


<<不同沈下原因>>

住宅の不同沈下は以下のような原因があります。

SWS(スクリューウェイトサウンディング)試験やボーリング・標準貫入試験などの地盤調査を行うことで定量的な原因の調査、不同沈下状況と現地踏査による定性的な原因調査があります。

また、近接する建設工事よる影響などでは、工事の影響度を検討することで的確に原因を究明できます。

 

 

日本建築学会「小規模建築物基礎設計指針」より

 

 


 

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